聴覚野のrecording

聴覚野についても同じ技術を用いて,single cellレベルでのrecordingが行われていた.

Large-scale single-neuron speech sound encoding across the depth of human cortex

https://www.nature.com/articles/s41586-023-06839-2#Sec9

 

Fig1がわかりやすい.上側頭回STGにNeuropixelsと呼ばれる超高密度の電極をさしてrecordingする.7,000 um (7 mm)程度のrecordingが可能である.Fig1aにあるように,めちゃくちゃ細い針なので非侵襲的ということなのだろう.しかし心理的に抵抗はある…

被験者はてんかんもしくは脳腫瘍で,片葉切除術予定の方を対象としたらしい.

 

門外漢なので雰囲気しかわからないが,Fig2をみると,読んだ文章に対して,反応が違うneuronがあることがわかる.

Fig4では,神経活動は反応の種類と皮質の深さによってクラスタ化されることが示されている.

こんなことができるのか,というのと,神経は個々の神経細胞に固有の機能があり,近隣の神経細胞は機能が似通っており,その総和で一次の機能が形成される,そこにネットワークが加わって高次の機能となる,という方向がさらに強まりそうだなと感じた.