血漿中のプロテオミクス解析で将来の認知症発症リスクがわかる

3/11に続き,認知症のマーカーについて.

健常者を14年くらい追いかけていくUK biobankのデータを用いた研究.

 

Plasma proteomic profiles predict future dementia in healthy adults

Plasma proteomic profiles predict future dementia in healthy adults | Nature Aging

 

52645名の健常者を対象にし,平均14年くらいフォローしていくと,1417名がdementiaを発症した.

血漿を,スウェーデンにあるOlink Analysis Serviceに送り,antibody-based Olink Explore Proximity Extension Assayという方法で1463個のタンパク質を網羅的に解析.

GFAP, NEFL, GDF15, LTBP2は,あらゆる原因からおこる認知症アルツハイマー病・血管性認知症発症のすべてと関連していた.GFAPとLTBP2は認知症への進行に特に特異度が高かった.

また,GFAPとNEFLは認知症発症の10年以上前から上昇していた.

 

方法的にアミロイドが出てこなかったのかもしれないし,タウがいないのも気になったが,これも手法の問題だろうか.

中国からの報告だが,UK biobankのデータを用いているようだ.どうやっているのだろう.